増え続ける通販物流に悩む運送会社。生き残りの方法とは?

時間指定の再配達にドライバーは困り顔

通販はもはや私たちの生活から切り離すことのできない存在です。通販市場は年々拡大する一方、物流を担う運送会社では人手不足が深刻化しています。特に大手通販サイトでは、ある運送会社が対応しきれなくなり配送業務から手を引いたことが話題になりました。撤退した業者は、下請けの業者に配送を委託する、外注費が発生するビジネススタイル。利益が出にくい収益構造のため、送料無料がよしとされる通販業界に対応しきれませんでした。他方の運送業者は自社ドライバーが主に担当するため、外注費が発生しません。結果、通販サイトの配送を引き受けることができました。配送業者の負担増になっているのは、送料無料の圧力だけではありません。再配達や時間指定というサービスがドライバーたちの負担になっています。時間指定の再配達後も数パーセントは荷物が残ってしまうといいます。

主婦の活用が突破口に。柔軟な働き方が広がる

増加する物流に対応しつつ、ドライバーの負担を減らすために各社がとっている対策の一つは主婦の活用です。ある大手運送業者は、通常はフルタイムのドライバーと、主婦などを中心としたパート配送員とチームを組んで作業しています。午前中の比較的融通がききやすい主婦層に働き手になってもらいつつ、在宅率の高い時間帯に集中して配達をすることで再配達の荷物を減らすことができているといいます。別の運送業者も主婦が家事や育児と両立しやすい働き方を採用することで、人気を集めています。通販サイトの拡大、サービスの向上、人手の確保と配送業者にとっては難しい時代になっています。業務の幅を広げるだけでなく、人材の面でもこれまでにはなかった分野に目を向けることがその突破口になるのかもしれません。

近年、通販サイトなどで通信販売が盛んに行われています。通販物流は、その通信販売の物流に関する業務全般のことです。